2017年7月17日月曜日

力技_01:のび〜る帳票をつくる(その1)



可変長テキストを含むデータのリスト表示に悩む

たとえばこんなデータがあったとする。

月日天気参加者記事
06/01(木)晴れ鈴木特になし
06/02(金)くもり鈴木
田中
このぐらい長いテキストを入力するとFileMakerのフィールドの大きさによってはあふれてしまうこともある。
06/03(土)田中
小林
佐藤
FileMakerではテキストの長さに合わせてフィールドサイズを調整することが難しい。
そのため、罫線付の帳票レイアウトを作成しようとすると可変長テキストの処理に頭を痛めることになる。
今回、この問題を力技で解決することができるのか?
06/04(日)休日
06/05(月)晴れ鈴木
佐藤
きょうも特になし

 けっこうこんなデータを扱う機会はあるもので、例えば、旅費計算の経路や業務日報の記録、病院や福祉施設のケース記録などなど。画面上ならばフィールドの高さが固定でも「スクロールしながら見てよ」なんてお茶を濁すこともできなくはないが、印刷しなければならないこともあるはず。
 FileMakerって柔軟なレイアウト機能があるんでしょ?なんとかなるでしょ。となめてかかると結構ハマってしまうのであります。

レイアウト1:あふれる帳票

 まず、このデータを行の高さを1行分にして普通にリスト表示のレイアウトを作成してみると、こんな感じ。
1行におさまらないデータは全く見ることができないので、これを印刷してもまったく使い物にならない。

レイアウト2:もったいない帳票

 レイアウトで各フィールドの高さを大きくしてみた。
 フィールドの高さが固定であるため、記載の少ないところでは余白ができて非常にもったいない。しかも、一番長いテキストはこれでもあふれてしまっている。


テキストの長さに合わせてフィールドサイズを変えたい

フィールドの高さを可変にする方法がないかと探すと「空行の削除」というものがある。余白をカットして位置をスライド(詰める)さらにはレイアウトパートのサイズまで詰めてくれるというかなり期待が持てそうな機能。
 さっそく、フィールドの高さを充分大きめに取り、各フィールドに「空行の削除」を設定すると…

レイアウト3:ガタガタな帳票

なんじゃあこりゃぁ〜!

 長文あふれと余白の問題はクリアできたが、「空行の削除」はフィールドごとに別々に処理されるため、同じ日付の行でもサイズがまちまちに。
 これでは、一覧表に見えない…。
 FileMakerでまともな表を作るにはどうも苦労させられる。この辺のデザインの融通が利かないのは、どうやら枠線で囲まれた表を作る習慣が欧米にはあまりないという事情もあるらしい。

 なんとかそれっぽい表を出力する事はできないものか、果たして思い通りの印刷レイアウトを作ることはできるのか。
 後半へつづく。

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